人事担当者の情報源とは
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情報源はWEB サイトを活用
意外に多い人事同士での交流

「データで見る日本の人事・採用」は、採用、育成、人事制度、人事戦略において日本の企業が抱える課題をデータから明らかにしていく企画です。Vol.4では人事担当者がよく見る情報源についてのアンケート結果から人事担当者が抱える課題を明らかにします。

アンケート結果によると、人事担当者が自らの人事キャリアを高めるために参考にしている情報源は、「人事系専門サイト」が82%、「フォーラムやセミナー」64%、「メールマガジン」と「人事関連の専門雑誌」が5割前後となっています。

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[1] 人事キャリアを高めるために、参考にしている情報源はありますか?(複数回答)

フリーコメント欄では具体的な情報源として、「日本の人事部」や「HR プロ」といった人事系専門サイトのほか、会員制情報提供サービスである「労政時報」、厚生労働省のメールやホームページにくわえて、雑誌「人材教育」や「日経新聞」、日経関連などのメディアが挙げられています。

「人事業務を遂行する上で相談できる人」を問う設問では、「上司」が6割弱、「同僚」が4割弱という結果になりました。また、「経営者」は23%であり、「社外の人事担当者」27%の方が多い結果です。会社の枠を超えた人事同士の交流は意外に多いようです。

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[2] 人事業務を遂行する上で相談できる人はいますか?(複数回答) 

社外人事人脈が豊富な大手
セミナー・勉強会への出席が人脈作りの契機に

社外人材ネットワークを持っていない人は2割ほどいますが、その他はなにかしらのネットワークを持っています。その数は大手企業の人事担当者ほど多く、「3~5名」と「6~10名」を合わせて62%。しかし従業員300人以下の中小・中堅企業では少なく、「3~5名」と「6~10名」を合わせて47%にとどまります。大手の人脈が豊富な理由は「人脈構築の方法」を見ればよくわかります。大手ほど人事担当者向けセミナー・勉強会、人事担当者向け研修、異業種交流会に出かけており、人に会う機会が多いことから、豊富な人脈が形成されるようです。
その活発な情報交換の様子はフリーコメントでよくわかります。「人事担当者向け研修で名刺交換した人と、定期的に会食」、「人事担当者向け研修などで出会った方々とメーリングリストをつくり、定期的(年に1、2回)に勉強会、懇親会などを開いて交流している」、「セミナーや勉強会に参加し、名刺交換を行い、挨拶メールをやりとりし、別の勉強会などに誘って会う機会を作る」、「名刺交換に始まり、セミナーでの共同作業やその後の懇親会等を継続している」、「社外の研修やセミナーで出会った方や講師の方との懇親会、勉強会を実施」。ただし「単なる名刺交換や、その後の御礼メールが人脈に繋がることは少ない」という指摘もありました。出会いを財産にするのもしないのも本人次第のようです。

[3-1]

[3-1] 仕事上の情報交換ができる社外の人事担当者、及び人事経験者は何名いますか?

 

[3-2]

[3-2] 仕事上の情報交換ができる社外の人事担当者、及び人事経験者は何名いますか?(企業規模別)

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[4] どのように人脈を構築しましたか?(複数回答)

他社事例を必要とする9割の企業
56%は「必要としているが、収集できていない」

外部人脈を必要とするのは、人事業務を遂行する上で他社事例が必要だからです。今回の調査で「他社事例は必要ではない」と回答したのはわずか4%にすぎません。約9割の企業が他社事例を必要としているのです。ただ「必要としており、収集できている」のは31%と少なく、56%は「必要としているが、収集できていない」と回答しています。「必要としており、収集できている」企業も自動的に情報が集まるわけではなく、さまざまな人脈を駆使しています。
フリーコメントには次のような記載がありました。「同業他社の人事担当者との定期的な情報交換会、交流会を利用」、「勉強会や交流会への参加」、「他企業の人事担当者とのネットワークを利用する」、「グループ企業間の情報交流」、「外部セミナー、WEB」など。

[5]

[5] 人事業務を遂行する上で、他社事例を必要としていますか?

他社事例を知りたいのは「教育」と「人事企画」
法律や制度に関わる領域への関心は低い

それでは、どのような人事領域で他社事例を知りたいのでしょうか? もっとも多いのは「教育」(67%)と「人事企画」(66%)。続いて「採用」(57%)、「評価・配置」(53%)、「労務」(38%)となります。法律や制度に関わる「給与計算・社会保険」「福利厚生」「退職金・年金」は他社事例を参考にするまでもないらしく、関心は低いようです。

[6]

[6] 関心のある他社事例の領域を教えて下さい(複数回答)

まとめ

人事担当者は、普段はWebサイトやメールマガジンなどで情報収集しながら、興味のあるセミナーや勉強会に参加して、そこで知り合った他社の人事と情報交換することで知識を深めている姿がアンケートから見えてきました。その行動の背景には「他社事例を収集したい」という考えがあるようです。
人事は人材育成や人事制度の構築などの分野で、自社にマッチした手法を模索・実行し、常に組織上の課題に取り組み続けなければなりません。人事間の交流にともなう成功・失敗事例の収集こそが、自社の人事課題を解決するための最大のヒントになりうるのかもしれません。


(データ出典:HRプロ 人事白書2015/編集:HRレビュー編集部 雨宮秀樹)


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