今日から始める「ダイレクトリクルーティング」 リファーラル採用年間4割のビズリーチ採用担当者に聞く 【#2 転職潜在層に向けたスカウト執筆術】
Pocket
Share on LinkedIn

少子高齢化に伴う労働力人口の減少や求人倍率の上昇など、採用市場に大きな変化が起きています。そうした市況のなか、注目を集めているのが「攻めの採用」といわれる「ダイレクトリクルーティング」です。【今日から始める「ダイレクトリクルーティング」】の2 回目となる今回は、株式会社ビズリーチにてキャリア採用担当を務める高山藍さんに、「ダイレクトリクルーティング」を行う上で重要な「スカウト執筆術」について聞きました。転職潜在層の目に留まる文面作成のコツとは何か。その秘訣(ひけつ)に迫ります。


・候補者の要件定義
・サービス毎の特性を知る
・PDCAを回して、自社に合うスカウトツールを見極める
・高山流・スカウト執筆術
・可能性を狭めず、まずはお会いする

 

候補者の要件定義 

――前回、「ダイレクトリクルーティング」を行うために必要な3つの下準備について聞きました。今回は企業が転職潜在層と接点を作るために必要な「スカウト」について聞かせてください。

高山:
まずはスカウトの文面を作成する前に、最終面接官との目線合わせを行っています。
自社が採用したいターゲット像をより明確にするための要件定義は重要です。
決裁権を持っている方、例えば最終面接官とリクルーターの目線が合っていなければ、せっかく採用活動を行ってもミスマッチが発生する場合が多いので、決裁者とリクルーターがしっかりと要件定義を行うこと、さらにその内容を1 次・2 次面接を行う方に共有していく流れを作ることをおすすめします。

――この要件定義を行う上で必要な情報はありますか。

高山:
採用の市況感です。採用マーケティングという観点から自社は採用競合のなかでどのような位置づけなのかを把握することが大事です。そのための情報収集として、面談・面接を実施するなかで、候補者はどんな会社を受けているのかという情報や競合他社と比較したときの自社の見え方などの情報をキャッチして、自社の位置づけを理解する必要があると思います。

――要件定義のすり合わせを行う上で必要なのが、市況感のデータを採用担当者自身が持つことなのですね。高山さんはどのようにその情報をキャッチしていますか。

高山:
私は候補者の方と面談を行っている時に率直に、他にどういった企業の選考に進んでいるのかや、その理由をお聞きするケースが多いですね。

――なるほど。まだ、面談を行っていない企業はどのように情報をつかめばいいのでしょうか。

高山:
ご友人や社内で活躍している人材に「転職する時に、どんな会社を受けていたのか。その中から自社を選んだ理由はなにか」をヒアリングしてみることをおすすめします。
実際、採用の候補者に挙がるのは、社内で活躍している人材と類似点も多いです。プライバシーに関わる情報ですので、聞ける範囲は限られているとは思いますが、ターゲットの志向性など、採用活動に大いに役立つ情報収集ができると思います。
【#1 実践:3 つの下準備】でもお話しした「自社の魅力」に、採用の市況感を照らし合わせてみる。そのうえで、改めて候補者像を明確にするというステップが、スカウトを執筆する前に必要な準備だと考えます。

サービスごとの特性を知る

――それでは、「スカウト」の文面について聞かせてください。転職サービスによっては、テンプレートの文面が用意されているケースもありますよね。実際「スカウト」は、どの程度文面を作り込む必要があるのでしょうか。

高山:
優秀な方は多くの「スカウト」を受け取っている可能性が高いです。多くの「スカウト」の中から自社に興味を持ってもらうためにも、ベースとなる文面は全て自社でご用意されることをおすすめします。
また、職務経歴書に書いてある経歴や志向性を見て、一人ひとりに合わせたカスタマイズも必要です。カスタマイズのポイントとしては、ご自身に置き換えて考えてみることだと思います。「自分がこのスカウトを受け取ったら返信をするか」と考えてみる。自分が受け取る「スカウト」が、無作為に配信されているものだと分かったら読みませんよね。
「自分の経歴に興味を持ってくれている」と伝わる文面の方が、会ってみよう、返信してみよう、と思うはずです。
こうして作成した「スカウト」は、返信率が悪ければ文面を大きく変えるなど、PDCA を回すことが必要です。
自社独自のスカウトを作り、自社の勝ちパターンが見つかるまで、改善し続けることが大切だと考えます。

――「スカウト」の文面以外でも気を配る点はありますか。

高山:
使用するスカウトツールを熟知することが重要です。
例えばメールなら、文章がスマートフォンでどのように表示されているか、タイトルや本文の冒頭の何文字目までが新着メール通知のアラートに記載されているか、などですね。
例えば、「ビズリーチ」サービスでは、スカウトのタイトルが表示されるので、タイトルにこだわることをおすすめします。一方、「キャリトレ」では、タイトルは表示されませんが文章の冒頭2行が候補者ページに表示されるので、書き出しのパートに力を入れるとよいと思います。どんなに気持ちを込めた「スカウト」を書いても、最初に目が留まる箇所にこだわっていなければ、開封していただける確率も下がってしまうと思います。
こだわるポイントはスカウトツールごとにさまざまですので、それぞれの知見を蓄積しておくことも大切です。また、スカウトツール自体も日々改善が行われているので、定期的に表示のされ方をチェックすることをおすすめします。

記事の続きを閲覧するには以下項目をご入力ください。
(PDFダウンロードページへ遷移します)

Pocket
Share on LinkedIn